チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

妻からのメール

「お姉さんなくなった」
電話では無く、メールだった。
何と返していいか、言葉が見つからなかった。
「悲しいね」の絵文字をスタンプした。
既読である事は妻には分かるはずだが、
何か返さなければと思った。
言葉が見つからなかった。
電話では無くメールだったから、
妻も喋りたく無かったんだろう。


その後、チェンライに居る妻の姪が、
お姉さん達が並んだ昔の写真をFACEBOOKにアップした。
暫くして、妻も1枚だけお姉さんの写真をアップした。
私はそこにも「悲しいね」の絵文字を押した。
既に妻の友人がタイ語でコメントして居た。
私の後にも別の友人がコメントした。
これで良かったんだ。
これくらいしか私に出来る事は無い。


実は妻がバンコクに行って3日後に、
妻から「今安いチケット探してる」と言うメールが入った。
私は意味不明だったので、?のマークを返した。
すると妻から電話が有って、
元気だし、一旦帰るとの事だった。
私はもう少しゆっくりしたらと言ったが、
寝る所も無いし、ガラス越しでは何もする事が出来ないとの事だった。
その後、「容体が悪くなったので、もうちょっと居る」との連絡が有った。


バンコクの近くのチョンブリと言う町に、
妻のもう一人の姉の子が住んで居て、
その姉も丁度今は姪の家に居た。
チェンライの実家と娘の家を行ったり来たりして居る。
妻はその姪の家に泊まって居た様だ。


後で考えると「貴方の傍に居てあげられないのが残念だ」くらいの事は書けば良かった。
姉や姪達と一緒なのがせめてもの…。


看護婦さんが妹が来たよと言えば、人工呼吸器を付けたまま、ガラス越しに手を上げたそうだ。
お姉さんは安心した事だろう。
妻がバンコクに行って6日目。
妹の顔を見て覚悟を決めたのかも知れない。
6日間よく頑張った。


お手伝いさんにはまだ言って無い。
妻から言って貰おうと思って居る。
どうして早く言わないのと、妻に叱られるだろうか。