髭を剃る時、１日経った事を最も実感する。
毎日遊んで、いや、何もしないで暮らして居るが、
唯一仕事と言えば髭を剃る事。
何もしないで暮らして居るが、髭だけは剃らなければならない。
１日剃らないで居ると、気持ち悪くて仕方が無い。
元々髭が濃いのだろう。
薄い人が羨ましい。
長い間剃らないで居ると、出来物が出来る。
異常体質なのかも知れない。
一方、髪は若い頃より薄くなって居る。
逆だったらいいのに…。
それでも電気シェーバーだからまだましだ。
手で剃ってる人も居る。
さぞかし面倒臭い事だろう。
電気シェーバーでも面倒臭い。
だから余計に１日が早く経って居る事を実感する。
また髭を剃らなければならないのかと…。
まあ、時間にしては大した事は無いのだから、それくらいは仕方が無い。
他にこれと言った仕事も無いのだし。
唯、ご飯だけは面倒臭く無い。
寧ろ大変楽しみな仕事だ。
いやこれだけが楽しみとも言える。
この為に生きて居るとも言える。
だからしょうも無い物で腹を膨らませたくは無い。
ところが偶に失敗する事が有る。
食べてからこんな不味い物で腹を膨らませてと思う事が…。
いやそれ程不味くは無いのだが、もっと旨い物を喰えば良かったと…。
だから何を食べるかは毎日真剣に考えて居る。
その割には同じ物ばかり喰って居るが…。
本当はもっと日替わりで喰えばいいのだ。
それが出来ない環境でも無いのだから。
思い立ったら吉日。
明日から実行しよう。
すき焼、豚カツ、カレー、刺身、天ぷら、鯖鮨、おでん。
そうだ、これを週間メニューにしよう。
考えるだけで楽しくなって来る。
同じ物ばかり食べる生活と決別しよう。
お手伝いさんも大変だ。
何しろ冷凍庫にギッシリ詰まって居て、
お手伝いさんでさえ何処に何が有るか分からない。
だから前の方から順に食べて居たのだ。
今度から全て引っ張り出して探す事になる。
電気代は掛かるだろう。
やっぱり止めようか。