チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

父の夢

昨日は父の夢を見た。
父の夢を見るのは久し振りだ。
私が高3の時に亡くなって以来、父の夢は一度か二度位しか見て無い。
余りに早く亡くなったので、父の事を想うのは悔しいので、
自ら父の記憶を封印して来たのでは無いかと思って居る。
それが母も亡くなり3年経って居るのに、何故解けないのか不思議なのだが、
いや昨日見たから、やっと解けたと言う事だろうか。


夢では寝たきりで現れて来た。
実際の父は、心筋梗塞の発作で苦しむ事は有っても、寝たきりなどでは無かった。
医者の往診が有るから、自分の寝て居るベッドが匂うから、綺麗にしてくれと言うものだった。
それが蒲団をめくって拭こうとすると、嫌がって隠そうとするのだ。
他の者では埒が明かなかったが、私が拭くのは許した。
すると尿で蒲団が濡れて居た。
一度起こして蒲団を仕替えなければと思い、父を何処かに連れて行った。
すると場面は急展開し、何故か軍人の大会になって居た。
そこで父は何故か少佐か大尉位になって居た。
実際の父は、憲兵で、二階級特進の上等兵だったはずだ。
そして、ベッドが整ったから戻ろうとする時に、
私に支えられながらも何故か焦る様にスタスタ歩いて帰ろうとした。
「お父さん、こんなに早く歩けるのなら、元気になれますね。」
「いや、こんなに元気なのに、どうして寝たきりなのでしょうね。」
と自分でも訳の分からない事を言って、言葉に詰まった。


夢はかなり端折ったが、概して、父は非常に頑固で、扱い難い人になって居た。
夢には母や兄弟、そして、今迄夢で見た事も無い珍しい従兄弟も出て来た。
この夢が暗示して居るものが何なのかは分からない。
此の父は私で、老後の頑固な私の姿なのだろうか。


フロイトの「夢判断」や「精神分析学入門」などを読まなければ、解き明かす事は出来ない。
今はもう、そんなに読書が出来る自信も無いが、
いつか解き明かされる日が来るまで、こんな風に、
いやもっと克明に記録して置く事しか出来ない。