最近の食事事情(其の6)
どうも美味しいと思うと、つい同じものばかり食べてしまう。
食事予定表を書いて、万遍に食べて、栄養バランスよく食べようと思って居るのに。
いつも栄養に気を付けて居るので、ちょっと位いいやとつい気を許してしまう。
アスパラや天ぷら蕎麦に憑依かれた様に毎日食べてしまう。
おまけに、昼天ぷら蕎麦を食ったのに、夜も天ぷらを食ってしまう。
予定表ではすき焼になって居たのに、どう言う訳か、余りすき焼を食う気分になれなかった。
若しかしたら女中さんと口論したせいかも知れない。
余りにも一度に多くの果物を切ってしまったからだ。
気分を損ねない様に言わねばと思って居るのに、
ついつい強い口調で言ってしまった。
女中さんは、私が切れと言ったからだと反論して来る。
真っ赤な顔をして、泣きそうに言う。
しまったと思ったが後の祭り。
私もそんなに一度に食べられる訳が無いじゃないのと、つい反論してしまう。
歳を取ると、どうも柔軟性に欠けて来る。
昔は包容力が有ったのに。
妻に対してもそうだ。
尤も、彼女は立場が強いから、私が言っても冷静で居られる。
女中さんは立場が弱いから必死だ。
でも、暫くすると機嫌を直してくれた。
昨日は日本からの友人がコーヒーを買ったお気に入りの喫茶店に行って来た。
例の日本語が話せるご主人の店だ。
苦いのと苦く無いのが欲しいと言ったら、
今日は苦いのしか有りませんと言うので、苦いのだけ買った。
一袋100バーツ(約330円)。
安いのか高いのかよく分からないが、友人はわざわざ此処で買って、日本に持ち帰る。
此処のは苦くて旨いと。
私は余りよく分からないので、両方試して見ようと思って居たのだ。
するとご主人は、「苦く無いのは注文して置かなければならない」と言った。
エっ!確か自分のとこで植えて、焙煎して居ると聞いたはずだが…。
まあ、そうで無くとも旨けりゃいいやと思って、
また買いに来ようと思った。
車で15分ほどの郊外に在る。
湖畔に在るしゃれた喫茶店だ。