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切ない思い
妻が包丁で怪我をした。
料理上手な妻が包丁で怪我をするなんて珍しい事だ。
私が丁度キッチンで写真を撮って居る時だった。
「バンドエイドを持って来て！」
私は急いで取りに行った。
油でぬるぬるして中々上手く貼れない。
私はバンドエイドを持って来る事は出来るが、
怪我を代わってやる事は出来ない。
血を見るとゾッとする。
そんな時は切なく成る。
暑いキッチンで豚骨ラーメンのスープを一生懸命作ってくれて居るのだ。
私の為に。
スープは鶏ガラと豚肉と玉葱などを混ぜて作る。
チャーシュー用の豚肉はタコ糸で巻いて居る。
何故タコ糸で巻くのかは知らないが、
昔からそうして作ると言う事だけは知って居た。
だからダイソーで見掛けて買って置いたのだ。
料理をすると傷口からばい菌が入らないか心配だが、
妻はヨーチンを振り掛けて居た。
代われるものなら代わってやりたいが、
豚骨ラーメンのスープなど私には出来る筈も無い。
そんな時にはとても切ない。
途中で料理を止める訳には行かないのだ。
しかし、そんな中でもキッチンの暑さに参った私は寝室に行き、
クーラーを掛けて寝てしまった。
妻が起しに来た。
「味見して！」
ちょっと塩辛かった。
その後の味見では良く成って居た。
今日の朝食（水餃子）
張り切って作ったせいか、朝からボリューム満点。
喰えども喰えども無く成らない。
夜は豚骨ラーメン。
妻の傷は大丈夫だろうか。
いつも美味しい料理をありがとう。
今日はこんなYOUTUBEを見て居た。
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