チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

母の思い出

生前母に聞いた事が有る。
「寝てばかりなのによく食べられるね。」
「寝てても胃は働いてるからね。私は胃腸だけは丈夫なんだよ。」
ほぼ寝たきりになった頃聞いた。
今から思えば凄い事だ。
いや、その時も大したもんだと思ったが、
今の自分を省みても、あの時の母の凄さがよく分かる。
寝たきりになる前は、ほぼ私と同じ量を食べて居た。
90を過ぎてもピンピンして居たのだが、
転けてから寝たきりになった。
いや、在る時、腰を痛めてから不運が重なって、
終には寝たきりとなった。
今となってはタイに連れて来た事を後悔して居る。
いや、独り日本には残して置けなかった。
老人ホームと言う手も有ったが、その頃はピンピンして居たので、
それは考えられなかった。
結婚当初は近所にアパートを借りて別々に暮らして居た。
母の家に行くと、独り寂しく食事の支度をして居た。
ろくな物を食べて居なかった。
これは遺憾と思い、夕食だけは一緒にするようにした。
そして、半年後、二世帯住宅を買った。
タイに来る時も、独り残して置く事はとても出来なかった。
今思うと、新築の家に一緒に住むようになった頃が一番楽しかった。
いや、思い出と言うものは、悪い事は忘れ、楽しい事だけが残る。
本当は今が一番幸せなのかも…。

そう思って心の安らぎを見つける。
たとえそれが間違って居たとしても。


昨日の朝食。卵かけご飯。


昨日の昼食。グリーンカレー。


昨日の夕食。煮しめ。


胡瓜と茄子の漬物