タイの過ごし方(其の6)
先日の終活の勉強会の話のつづき。
財産分与もさる事ながら、
自分の遺骸の後始末の事も結構気になる様子であった。
皆さん、後は野となれ山となれと言う気概で、
特に墓に入れてくれとか言う希望は無い様で、
後に残った者が好きな様にやってくれと言う事だった。
私も同様だが、タイでは一般的に散骨で、荼毘に付した後、
川等に骨と粉をばら撒く。
私の母は、喉仏の部分だけ、手元供養で、家の仏壇?に置いて、
後は、妻の実家の寺の片隅に埋めて在る。
そして、丁度日本の盆と同じ様に、真夏の時期に供養しに行く。
タイでは真夏の4月の水掛け祭りの時が旧正月なのだ。
ちなみに、妻の母の骨はラオスとの国境のメコン川に船に乗って散骨した。
そこで、遺体の処理をスムーズに運ぶ為にも、委任状を残して置く事が肝要だ。
私の母は金曜の夜に亡くなったので、月曜にならないと領事館に連絡出来ず、
3日間、母の遺体は病院に眠ったままとなった。
私の場合は、息子と言う事で、すんなり領事館から搬出許可を貰ったが、
親族関係で無く、そこですったもんだしたら大変だ。
遺体は病院に眠ったままとなる。
勿論病院では冷凍保存してくれるが、
保管料が日になんぼと掛かる。
大した金額では無かったので覚えて無いが、
タイ人が払うにしても馬鹿らしい費用となる。
まあ、タイ人が遺体を引き取る場合は、私の様にパスポートをタイ訳証明して、
領事館からの委任状の本人で在ることを証明せよなどとは言われ無いだろうが。
(領事館からの委任状では無く、遺言の意味での遺体や財産の)委任状が
若し無ければ、そして、日本の親族も不明、
若しくは、遺体の引き取り等の辞退と言う事になれば、
大家、その次に村長・区長等、次に友人・知人が処理に当たるとされて居る。
この規定に拠ると、どうやら大家や村長には拒否権が有る様だ。
私の妻は日本の戸籍にも記載されて居るので、
と言うかタイの婚姻登録証も有るので、多分すんなり行くと思うが、
後は散骨するなり、母の隣に埋めるなり、妻の好きな様にしてくれと言う事。
私は無神論者だから。
関係無いか…。
それより、死んだら私の知ったこっちゃ無い。
余談だが、死亡したら、死亡診断書をタイの区役所に提出して、
死亡登録証を貰う事になる。
そして、火葬の手続きに入る事が出来る。
そして死亡登録証とパスポートを領事館に提出して、
死亡登録証を無料で和訳して貰い、日本の区役所に届けるとなって居る。
パスポートは廃棄の処理をして貰う。
唯、私の場合には、死亡診断書が必要と区役所で言われた。
どうやら、法務省からの通達が区役所まで届いて無いらしい。
いや不慣れなだけで、時間を掛けて調べてくれたら分かる話なのだが…。
まあ、国際電話だったので、電話料も気になったので、大人しく引き下がった。
そして、生命保険の方も死亡診断書が要ると言われたので、困ったのだ。
私と同じ団地に住んで居て、母の介護に助力してくれた看護婦さんの娘さんが、
偶々その病院の看護婦さんで、
その人を通じて、死亡診断書のコピーに医師のサインを上書きして貰った。
そうそう、年金をストップする為、
年金機構と社会保険事務所にも除籍証明を送らないと過払いになって、大変だ。
いやいや、実際の所は、電話一本でストップする。
後でゆっくり送れば良い。
そしたら、未払いの一か月分を振り込んでくれた。