チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

妻との思い出

日本では10年一緒に暮らした。
泊まりがけで他府県のオートキャンプ場にもよく行った。
ダルメシアンも連れて行った。
日帰り温泉もよく行った。
近隣ではもう行くところが無い程だった。
気に入ったところは何度も行った。
遠出の時は高速道路のパーキングエリアで寝る事もよくあったが、
たまには民宿も利用した。
琵琶湖のある隣の滋賀県には、数え切れない程行った。
今では懐かしい思い出だ。
ある山中のオートキャンプ場に行った時、
夜になるとキャンプ場の車が次々と引き揚げて行き、
最後はとうとう私達だけになってしまった。
回りには、管理棟も何も無い。

遠くで犬の遠吠えが聞こえて来る。
ガサッと言う何かの物音にも怖くなり、キャンプ料は払ってあったのだが、
とうとう夜中に逃げ出してしまった。
町が見えて来ると、
二人で「良かった。良かった。」
と何度も言い合いながらも、
彼女の声は引きつって居た。
また、別のオートキャンプ場でも、何か寝心地が悪いと、
泊まらずに引き上げることも何回かあった。
そんなことも、今となっては本当に懐かしい思い出だ。
もう一度あの青春に戻りたい。
そんな気持ちを彼女も持っていると思います。
タイに来てからは、何かと忙しく…。
いや、現役の時より忙しいはずがないのだが。
考えて見ると、現役の時には毎週土日に、
ここぞとばかり遊びに行っていた。
退職したらいつでも行ける。
そういう安心感が、結局行ってない原因だろう。
思い出に生きるというのは後ろ向きだが、
時間があれば、もう一度写真を整理して、彼女との記憶をきっちり再確認したい。
私の青春の証し、いや二人の大切な青春の証しなんだから。