チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

今日は牛丼


旨い物を毎日喰って幸せな日々だが、
時としてタイに住んで居る事が嫌になる。
と言うのは、昨日いつも積んで居るはずの傘が無い事に気付いた。
喫茶店に置き忘れたのかと思い、店員に聞いて見た。
案の定、「無い」と。
暫くして思い出した。
先月、チェンマイから領事館の職員がチェンライに年2回出向いてくれる日が有る。
その時、ホテルの会場で置き忘れたのでは無いかと思い付いた。
それでホテルに行くと、
受付嬢の前に立ったが、うつむいて何やら数えてる見たいで、
暫く佇んで居たが、一向に前を向かない。
余程声を掛けようかと思ったが、
いつまでそうしてるか試して見ようと思い、
そのまま待って居た。
漸く数え終わったのか、前を向いて「何か御用ですか」と。
日本なら有り得ないだろう。
日本なら、客の姿が見えたら、遠くの方から客が近づいて来るのを身構えるだろうと思った。
まあ、それ位なら構わない。
客が目の前に立って居るのに、前を向きもしないのはアウトだろうと思った。
まあ、ここはタイだから仕方が無い。
それ位は我慢しよう。
しかし、その次に、傘を忘れたと言った瞬間「有りません」と言った。
それから係員に聞いて見ますと言った。
それなら最初の「有りません」は不要だろう。
まあ、ここはタイだから仕方が無い。
そして、ボーイを呼んで、
傘の忘れ物が無いか聞いた。
それで「ここでお待ち下さい」と。
するとボーイが遠くの方で傘を振り上げて、これかと言うジェスチャーをした。
それで私はぼーっと見て居て反応しなかったので、傘を引っ込めてしまった。
これは大変と急いで歩いて行った。
行くと似たような傘が一本だけ有ったが、違って居た。
「誰かが間違って持って帰ったのだろう」と言うと、
「それなら出て来たらお知らせします」と。
出て来る訳が無いだろう。
だって忘れたのは1カ月前だ。
誰かが間違って持って帰ったと考えるのが自然だろうと思ったが、
タイ語の拙い私はすごすごと帰るしか無かった。
ここはタイだから仕方が無い。
いや、忘れた私が悪い。
忘れた物は一流ホテルでも戻らない。