チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

タイ語の声調について

今日は、いよいよ声調記号です。
昔、タイ語の文字の勉強をしようと思った時、どんな本か忘れましたが、口語文としての適用と、文語文としての適用が混ざって居るので、同じ声調記号でも音の違いが有る、とか書いてあるテキストが有って、そんなもの、どの部分が口語調で、文語調なのか、分かる訳が無い。
と思って諦めた事が有ります。
今から思えば大変な誤解をしたものだと思います。
多分、声調記号の適用が異なるのは、文語調の名残が残って居るとか言う意味だったのでは無いかと思います。
もし、そうだとしても、それはそれなりに適用の法則が有って、それさえ分かれば、迷う事は無いはずなのですが…。
随分早とちりと言うか、最初に出会った本が悪かったのか…、今となっては分かりません。

【1】
さて、上の図ですが、五声は、(記号無し)、่่  で表します。
前回述べた様に、例えば、⑷高声は、ドレミの半音上がりで、⑸上声は、二音上がりです。
そして、下表の様に、付けられる記号(符号)が同じでも、或いは、記号無しでも、子音の分類によって、五声の適用の仕方が異なります。

具体的に文字で示すと、中子音のด、ด่、ด้、ด๊、ด๋ は、順に平声、低声、下声、高声、上声となります。
高子音は、平声と高声が無くて、ห、ห่、ห้ のみ使用され、順に、上声、低声、下声となります。
次に、低子音の場合は、低声と上声が無くて、ม、ม่、ม้ のみ使用され、順に、平声、下声、高声となります。
これらは全て頭音として使われるもので、末音には有りません。


【2】
次に、規則の第二順位として、上の記号無しの場合、次の規則が適用されます。
低子音+短母音は、高声。
中子音+短母音は、低声。
具体的に単語で書くと、
และ(そして)のลは、低子音で、แ+ะは、短母音(エ)なので、高声。
จะ(…だろう)のจは、中子音で、ะは、短母音(ア)なので、低声。


【3】
次に、規則の第三順位として、記号無しで、なお且つ、【2】にも該当し無い場合、次の規則が適用されます。
低子音+末音が、k、t、pになって居る場合は、下声。
中子音+末音が、k、t、pになって居る場合は、低声。
同じく、高子音+末音が、k、t、pになって居る場合も、低声。
具体的に単語で書くと、
มาก(多い)のมは、低子音で、าは、長母音(アー)で、กの末音はkなので、下声。
จูบ(接吻)のจは、中子音で、
 ูは、長母音(ウー)で、บの末音はpなので、低声。
ผัก(野菜)のผは、高子音で、กの末音は、kなので、低声。


以上【1】【2】【3】の規則で、声調の解説は終わりです。


何よりも、どれが低子音で、中子音で、高子音かを完全に覚えて置か無ければ、混乱して声調規則は覚えられませんネ。
なお、母音については、短母音と長母音が有ると言う事だけを頭に入れて置けば、先に進む事は出来ます。


何だかブログを書くよりも、単語を覚える方が遥かに楽ですネ。
これだけの根気が有れば、1日100個も夢では無いかも。


昨日の昼食 ピザ

昨日の夕食 キツネ月見うどん

今日の朝食 蛤の澄ましぶっ掛けご飯とブリの煮付け