妻がチェンマイに行って四日目
いつものように朝が来た。
犬も妻が居ない事に慣れて来たようだ。
朝に相手をしてやると、ひとはしゃぎして満足する。
でも夜は寂しがる。
何時までも妻の帰りを待って居る。
12時頃になって、私が連れて行こうとすると、得心したように寝床に戻って行く。
昨日はタイに来て初めて卵かけご飯を食べた。
誰かのブログを見て、子供の頃食べて居た事を思い出し、
いつか食べようと思って居たのだが、中々機会が無く、
朝、余り食欲も無かったし、丁度卵かけご飯用醤油も買って有ったので、食べて見た。
とても美味しい。
シンプル過ぎて栄養バランスが少し心配だが、
野菜の代わりに胡瓜の漬物を食べた。
少々栄養バランスが悪くても、これからももっと食べたいと思った。
例えば塩鮭と味付け海苔と味噌汁など、
歳と共にそう言う料理を食べたくなる。
ところで、少し寒いくらいの清々しい朝が来ると、
日本の嵐山のマンスリーを思い出す。
よく思い出すのは長年住んだ家では無く、何故か家を売ってから借りたマンスリーなのだ。
キッチン付きの一部屋だったので、いつも2軒借りて居た。
いつも妻が私たちの部屋のキッチンで調理して、
隣の母の部屋に二人分の料理を運んでくれた。
妻は何を食べて居たのか思い出せない。
狭いながらも懐かしい一時だった。
もう一度あの時に戻りたいとも思うが、
タイの広い家に戻って来た時の事を思い起こすと、月とスッポンだ。
つい、無い物ねだりの贅沢な気持ちが生じて居る。
もう少し、今の恵まれて居る生活を感謝しなくては。