チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

会うは別れの初め

思えば9年近く成る。
まさかこんな日がやって来ようとは。
てっきり私を見送ってくれるものだと思って居た。
娘が妊娠したので、孫の守りをしたい。
もう1人の娘も病気。
自分も病気がちで十分な仕事が出来ない。
ビザが切れる今月いっぱいで辞めたい。
そう妻から聞かされた。
妻が認めるなら仕方が無い。
元々娘達と離れて暮らすのは気の毒だとは思って居た。
でも娘達の生活費の為に働いて来たのだ。
彼女は最初私には何も言わ無かった。
言い出し辛かったのかも知れない。
何しろ家族同然に接して来た。
母と同じ様に私も看取ってくれるものだと勝手に思い込んで居た。
私の足の病の時も毎日患部に薬草を塗ってくれた。
彼女がキッチンで泣いて居るのを見掛けた。
私は知らぬ顔をした。
薄情と思うかも知れないが、その方がいいのだ。
その方が彼女も割り切れる。
決心をしてから、彼女はサバサバして居る様に見えた。
お手伝いさんも10年と経てば情が移る。
寧ろ5年位で交代して貰う方がいいのかも。
勿論、慣れた人の方がいいのだが。
さてこれからどう成るのだろう。
私の面倒を見てくれる人は…。
此の広い屋敷は掃除が大変だ。
妻だけではやって行けないだろう。
お手伝いさんが急に言ったのは、おセンチに成る日は短い方がと思ったのかも知れない。
それ位の気持ちは9年も一緒に暮らして居れば分かる。


昨日の夜食


今日の朝食




Angelina Jordan - I Have Nothing (Whitney Houston Tribute)



さて、今夜は豆腐煮丼。
今夜は少し淋しい。