チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

そもそも何故タイか(其の3)

私は何でものめり込むタイプのような気がする。
高校時代は、風邪で授業を休んでも、バレー部の練習には行った。
そもそも中学の時にスポーツクラブに入った事も無い背の低い私が、

身長を伸ばしたいと思って入った高校のバレー部は、
皆背が高く中学時代からの経験者ばかりの中に、場違いのようなひ弱な存在だった。
今から思うと何故止めなかったのか、

それこそ熱中するタイプで、いくら辛くても止めることなど想像も出来なかった。
3年になって、同輩が皆受験勉強のために止めて行ったのに、

私1人残ってしまった。
お陰で補欠からいきなり主将となり、随分苦労をした。
3年先輩は全国3位。
私の時は府内予選1回戦敗退。
私が退部してすぐ府内ベスト8になった。
そんな私がタイにのめり込んで行ったのは、自然なことだったのかも知れない。
組合活動もそうだった。
最初はジャンケンで職場の組合役員に。
気がつけば、私の人生は組合活動一辺倒の人生だった。

韓国に無いタイのエキゾチズムは、バンコクの空港に着いた時から始まる。
あの何とも言えない独特の匂い。
蘭の匂いか、免税店で香水をよく売っているのでその匂いか、よくわからない。
しかしよく考えて見ると、タイ航空に乗った瞬間から、タイのエキゾチズムが始まっていたようにも思う。
機内の蘭のような匂い。
褐色の肌の、美人でスタイルのいいスチュワーデスさん。
機内食のタイカレーの匂い。
そして、バンコクの灼熱の日差しと繁華街の雑踏。
そんなものにエキゾチズムを感じていた。
もし、最初に取れたチケットがフィリピンだったら、それはそれでフィリピンにのめり込んでいたのかも知れない。
何でも最初に触れたものにのめり込む、そんなシンプルな頭脳、いや性格かも知れない。
唯、日本の気候と似通った韓国にはそれほどエキゾチズムを感じず、のめり込むことは無かっただろう。
そう考えると、自分とは違ったものほど惹きつけられる。
インドだったら、もっとのめり込んでいたかも知れない。
自分とは性格も考え方も違う妻に、エキゾチズムを感じているのだろうか。