チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

園芸店の喫茶店

朝ベランダで日向ぼっこをして居ると、
庭から涼しい様な寒い様な風が吹いて来る。
ジャンパーを羽織って来なくてしまったと思うが、
部屋に戻るのも面倒だと思いながらじっと耐えて居る。
犬の視線の先に手をかざして犬の邪魔をして、
それを繰り返して居ると、犬は耐え切れずにあくびをする。
そうこうして居ると、お手伝いさんから「出来ました」と声を掛けられる。
いつもの朝の風景だ。
今日は喫茶店の定休日なのに何故か急かされて居る様な気がする。
毎日通って居ると何か義務感の様なものに変わり、
朝起きると早く行かねばと言う意識が生じる。
休みの日までそんな意識になる。
そして思い直す。
今日は休みなのだと。
もっと自由に生きられるはずなのに、これが私の性格なんだろう。
今日は折角の休みなんだから、陶器でもゆっくり眺めに行こう。
コロナが危ないから締め切ったスーパーなどには行けない。



さて、日本の古物店で陶器を買って、帰り道の国道沿いに、
園芸店が2-30軒並んで居るエリアが在るが、
その入り口に喫茶店が在る事は前から知って居た。
唯、別にそれ程興味も無かったのだが、
いつもの喫茶店が定休日、しかも近所の喫茶店も休業と言う事も有って、
少し食指が動いた。
店の前に車を停めて中の様子を伺うと、
1人パソコンを打って居る人が見えた。
若しかして店員かなと思いながら店の外側をぐるりと回って見ると、
他に客も見当たらず、前のドアは閉まってるが横のドアが開いてたので入って見た。
クーラーが掛かってるのかと思うくらい涼しかったが点いて無い様で、

「クーラーは点いて無いが涼しいですね」と店員に喋った。
「此処で本を読んでもいいですか」と訊くと、「どうぞどうぞ」と。
換気も問題が無いしコロナも安全だろうと思った。
園芸店が集中してるから涼しいのかと思ったが、
よく見ると大木が店の屋根を覆って居る。
しかも国道からは5メートルほど離れてて窓も閉まってるので喧しくも無いし、
表側のドアは閉まってるので排ガスも入って来ない。
裏の園芸店から横の入口に風が抜けてるのだろうか、
冷気の様な空気が通り抜ける。
陽が差す外は結構暑いのだが…。
唯、椅子が硬いので車の中の座布団を取りに戻った。
頼んだコーヒーはやっぱり田舎の味だったが、
後ろにパン屋さん並みにパンが並んで居た。
後でビックリしたのだが、
業者が来て、期限切れなのか其の全てを交換した。
恐らく全体の1割も売れて無いだろうに、全てを廃棄なんて考えられ無い。
業者は引き取ってどう言う処分をするのだろう。
それは兎も角、私が入って1時間後位に常連の様な若い男が入って来て、
私と同じ様に何やら仕事をして居る様だった。
猫が入ろうとしたので、パンの業者が横のドアを閉めて暑くなって来た。
勉強も少し進んだので退散する事にした。
此処はいつもの喫茶店の定休日に使えそうだ。

考えて見るに、私は喫茶店中毒なんだろうか。
或いはコーヒー中毒なんだろうか。



さて、夜はすき焼き丼。
いつもの様に腹ポンポン。