朝目覚めると、あゝ今日から喫茶店のハシゴかと思うと、
気が重い反面、何かワクワクする感じもした。
取り敢えず早く飯を喰わねば。
問題は近所の喫茶店のパンだ。
折角昨日買ってくれたから無視をするのも気が引ける。
しかし、腹が膨れたら新しい喫茶店のケーキが食べ難い。
まさかクッキーを食べてしらばっくれる訳にも行かないだろう。
ところで今日から１２月。
随分と寒くなった。
午前８時で１９度。
体が脂肪分を着ても生理的には自然な事なのかも知れない。
詰まり多少内臓脂肪が増えても寒い時期だからそれ程問題では無いのかも。
小さいパンを喰って、小さいケーキを食べる事にしよう。
コーヒーも量の少ないエスプレッソを飲んで。
新しい喫茶店のエスプレッソも試して見よう。
同じ様に小さいカップかも知れない。
勘のいい店長だから変に思うかも知れないが、確たる証拠は無いのだ。

早目に朝食を済ませて１０時過ぎに行くと、何と閉まって居た。
一応９時からとなって居るが、最近開けるのが遅くなって居るから、
まだ早いのかと思い散髪に行った。
そして再び行くとまだ閉まったまま。
若しかして今日は休業かと思い、仕方が無いので遠くの喫茶店に。
すると此処はやっぱりきちんと開いて居た。
１１時だった。
奥さんと中年の店員が笑顔で迎えてくれる。
若い店員は庭の掃除をして居た。
念の為、腹が膨れない様にエスプレッソを聞いて見ると、
やはりカップは小さいと言う。
安心してケーキと共に頂いた。
唯、エスプレッソだと量が少ないので２杯目を頼んだ。
BGMがとても素晴らしいので、再びご主人に此の有線放送の会社は何処だと尋ねると、
スマホからだと。
以前も訊いてスマホからだとの事だったのに恥を掻いた。
凄く長時間ですねえとか言って誤魔化した。
有線放送の機械の様な物が見えたので、聞き違ったのだと思ったのだ。
やっぱり自分のタイ語に自信が無いのだ。
ちなみに「あれは有線放送の機械ですねえ」とか言ったら「違います」と。
恥の上塗り。
さて、３時間ほど経過した時に、もう切り上げて近所の喫茶店に行こうかと思ったが、
立ち上がると腹がでかい。
小さいカップのエスプレッソ２杯とケーキで思ったより腹が膨れて居た。
それでもう諦めて「早く開けないのがいけないのだ」と心の中で呟いた。
帰り道に前を通る時、案の定開いて居た。
サクラらしき客が店長と喋ってる様に見えた。

さて、夜は豚カツ。
歯が弱ったせいか、白身の脂の部分を硬く感じた。
オイオイ。