チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

取って置きの喫茶店


今日も朝飯を喰った後、いつもの喫茶店に行くと閉まってた。
仕方が無いので以前行った鄙びた喫茶店に行って見ると、
案の定ドアは開きっぱなしでクーラーは掛かって無かった。
それでホテル兼アパートの喫茶店にでも行こうかと思い、
以前バイクでよく走った道すがらに団地が在ったので、
何気なく団地の中を一回りして居ると、
CAFFEEと書いた小さい看板が在った。
裏寂びれた団地の中にこんな喫茶店が在っても誰も行かないだろうと思いながらも、
興味本位で中を覗いて見た。
奥の方に進んで行くと、喫茶店らしき建物が在ったので中に入ると、
中年の女の人が出て来た。
此処もクーラーが掛かって無いのかと入口の上を見上げるとクーラーの機械が。
それを見て店員が「クーラーを点けましょか」と。
これはしめたと思い中に進んで見ると、
勉強に丁度良い高さのテーブルが有り、
クッションの良い椅子も有った。
「此処で本を読んでもいいですか」と聞くと。
「どうぞ、どうぞ」と。
中は結構アンティークな雰囲気で、
ちょっとマニアックな感じもしたが、
試しに勉強して見る事にした。
窓から見える「向こうの家は何ですか」と聞くと、
「ご主人様の家です」と。
よく見るとお手伝いさんの様な人が掃除をして居る。
若しかして若妻かと思ったが、
後で喫茶店に来たので店員だと分かった。
交代で中年の女の人は庭いじりに外に出た。
出されたコーヒーは洒落たカップで、ボリュームも結構有った。
甘く無いケーキと言うと、イチゴを乗せただけのスポンジケーキが出て来た。
休憩に2階を覗いて見ようと登ると、何とソニーとパナソニックのテープデッキが有った。
此処の主人はかなりアンティークの趣味だ。
至る所に珍しい物が飾られて居る。
外に出て見ると、中々洒落た庭で、手入れが良くされて居る。
ネコが人なつっこく纏わり付いて来る。
4時頃まで客は殆ど来ず、
若い店員が帰るのと入れ替わりくらいで夫婦の客が何か食事をしに来た。
9時から5時半までで、月曜が定休日。
すっかり気に入ったので、月曜以外はこの店に決めようと思う。
洒落たBGMも掛かって居る。
ちなみに主人の家と言われる建物を覗いて見たが、人の気配が無い。
恐らく金持ちが道楽で持って居るのだろう。