チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

何不自由無い年金生活(其の4)

老後の安寧な暮らしの条件として、もう一つ大切な要素が在る。
それは生活の利便。
便利さと言う事。
私は若い頃、年を取れば田舎で暮らしたいと思って居た。
しかし、母は違った。
「年を取ると、生活の便利な所に住む必要が在る」と。
「年を取れば、家の近くにスーパーや病院がなければならない」と。
年を取れば、遠くに行くのが困難になるからだ。
タイに移住する10年前、京都の下鴨地域の中で引っ越した家の直ぐ近くには、大きな交叉点が在って、スーパーや銀行、郵便局、市場、接骨医等、諸々の施設が在り、眼医者に歯医者にコンビニ、吉野屋、ケンタッキー、酒のケントまで在った。
それに比べれば、今住んで居る所は、何と田舎かと言う事だが。
まあ、それは仕方が無い。
まあ、日本の家は、余りにも便利な所に在ったのだが、それを捨ててタイに来たと言う決断は正しかったのかと、今でもしきりに思うのだが…。
まあ、余りにも街中過ぎて、その喧騒が嫌になったと言う事も在るのだが…。
まあ、要するに、老後の安寧な暮らしの条件として、そう言う便利さは、大事な要素だと思う。
今住んで居る所は、歩いて5分の所に、スーパーやデパートが在り、諸々の店も沢山並んで居るし、病院も車で5分の所に在る。
ついでに言うと、空港も車で15分の所に在る。
しかも、此の団地の南側には広大な田園地帯が広がって居る。
そして、今は亡き母に対する弁解としては、日本の家には無かった庭が、300坪位有る。
生前母は、「此の庭が持って帰れたらいいのに。」とよく言って居た。
今思い出しても、胸が痛くなる。