チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

今日の温泉

目覚めると雨の音がしていた。乾季に雨は珍しい。普通乾季に雨は一日も降らない。今年は乾季にしばしば雨が降る。温暖化のせいだろうか。気候変動のせいで、異常気象が近年増えているように思う。私は乾季の雨も好きだ。お肌の枯れが潤い、息をしても風呂場のような湿り気を感じて喉の奥が心地良い。そんなことを考えながら暫く目を閉じたまま寝ていた。腹が減って来たので時計を見ると10時だ。リタイア生活は極楽だ。起きたい時に起き、食べたい時に食べる。現役の時は朝起きるのが苦痛だった。リタイア生活になってその苦痛から解放されたことが一番嬉しいことだ。今は日本に帰る時に偶々飛行機の便が早朝ならば早起きしなければならない位のものだ。
今日は車で50分位の温泉に行って来た。何故か少し水が張ってあって、そこに熱い湯を足していくのだが、中々熱くならない。何分広い湯船なので、肩の高さになるまで3-40分掛かった。もうこりごりだ。上の方だけ熱くなるので、ずっとかき混ぜなければならなかった。ここは日本人の経営だそうだが、それにしてはちょっとお粗末な運営だ。もう二度と来ない。部屋は一番広いし、部屋に二つも湯船が有るし、一つは水風呂にして楽しもうと思っていたのだ。湯張りに3-40分も掛かったので、水風呂に水を張る気も無くなった。車で40分の所にも温泉が有り、そこは掛け流しでこんな手間は要らない。そこは二軒並んでいて、大きな個室の温泉は湯船が一つだが、小さな個室の方の温泉には二つの湯船がある。唯、小さな個室の方の湯船も掛け流しだが、何故か湯が古そうだったので、こちらにしたのだ。しかも以前来た時はシャワーも湯が出たが、今日は水だった。車で40分の温泉のシャワーはどちらも水しか出ないのでこちらにしたのだが…。お陰で頭も洗え無かった。最近は家の風呂も寒々としていて昨日も入って無かったので、此処で洗おうと思っていたのに…。帰りがけにタイ人家族が入りに来た。7人位の家族連れで、男女別々に入る様子だったが、一つの部屋は私達で湯船が湯で一杯になっているが、もう一つはこれから入れなければならない。どうするのだろう。まあタイ人のことだから、別に文句も言わず、また3-40分位待つのだろう。いや常連のようだったから、あらかじめ湯が張って無いことは折込済みだろう。そんなことは私の知ったことでは無いが、そんなことをつい心配してしまうのは、日本人の私ならではのことだ。