チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

タイの過ごし方(其の8)

情報難民と言う言葉が在る。

先日、家に来られた方は、奥さんと不仲になり、
奥さんは偶にしか家に戻られないとの事。
それでタイ語の不自由なご主人は、片言のタイ語で市場で買い物をしたりして、
自炊されて居る。
パソコンもされない。
大震災の事も殆どご存知無かった。
まるで横山庄一か小野田少尉の様な存在だ。
いやそれは言い過ぎかも知れないが…。


外国でインターネットもせずに、一人で暮らして居るとそうなるのか。
実は友達も殆ど居ない。
せめて友達が居れば、もっと情報は有ると思うのだが…。
近辺の事とか、タイの食べ物の事については、結構詳しい。
田舎に住んで居られるので、歯医者の事とか、
街の事については、余りご存知無い。
日本の事など皆目だ。


もう、10年以上、独りでそうやって暮らして居られる。
タイのラジオ放送をいつも聞いて居るとの事。
よく分かるもんだと思ったが、

その中で、よく出て来る言葉で解らない言葉とか、
近所や市場の人によく掛けられる言葉で解らないものがあるので、
「△△……。これはどう言う意味?」
と色々聞かれるが、私もそれ程堪能では無いので、答えられ無い。


随分不便な生活で、気の毒だと思うが、
せめてパソコンがいじれれば、もうちょっと情報が得られるのにといつも思う。
このチェンライには、パソコンがいじれ無いお年寄りが結構居られる。
でも、家族や友達も有るので、そんなに孤立はして居ないのだ。
それでも、ネットが見られるかどうかで、かなり生活の質は左右されると思う。


幸い私は仕事柄、パソコンをよく使ったので、友達が少なくても、
いや、毎日家でゴロゴロして居ても、ネットを駆使して居るので、

情報難民にはならずに済んで居る。
病院で貰う薬も英語で書かれてるので、効能も副作用もネットで分かる。



更に、タイ語さえ読めれば、チェンライの店のHPとか、
Googleマップのストリートビューで街を散策して、
何処に何の店が有るのかも分かるのに。