チェンライの日々

タイ(チェンライ)に住んで15年。日々の暮らしを綴ります。

日本の思い出(下鴨)

日本の家を処分してからは、
帰国時は嵐山の安いマンスリーを利用するようになったが、
帰国時に車が無いと不便なので、
日本海方面に向かう山陰線の園部と言う田舎町の安い駐車場を借りて、
暫くは処分しなかった。
帰国時には、嵯峨嵐山駅から小一時間ほど山陰線に乗って車を取りに行き、
タイに戻る時は、園部に車を置いて、
また小一時間ほど山陰線に乗って帰るのだが、
車の便利さを思うと、大して苦にはならなかった。
それでも、年間の維持費は結構嵩み、
次第に手放したくなった。
そして、意外と高く、50万円で処分出来て、
身軽さも感じたのでスッキリした気分だったのだが…。
次回帰国した時、その不便さを痛感した。
それだけでは無く、もう日本に何の財産も無いことが寂しく思われた。
そして、自転車を買って、
タイに戻る時は、マンスリーの近くの友人宅に預けた。
車を手放してからは、下鴨の桜も容易に見に行くことが出来無くなった。
下鴨は50年を過ごした掛けがえのない故郷だが、
常宿の嵐山のマンスリーからはとても遠い。